心と体の休息のための時間・・・イタリアの夏休み。
ミラノより、こんにちは。
イタリアは、バカンス真っ只中です。6月の初めに学校が終わってから、街から子どもたちの姿が徐々に消え始めて、8月にもなると街自体ががらっと空になりました。
夏の間イタリアの子どもたちは、海や山で長い3ヶ月の夏休みを過ごすのです。とは言え、この国では共働きが当たり前。両親は、7月いっぱい仕事という場合でも、8月には揃って有給を取っています。
そこで信頼の置ける家族のメンバー、特に祖父母が子どもを連れて数週間、海へ行くというケースがとても多く、家族の絆を感じます。イタリアでは、ノンニ(祖父母)やベビーシッターさんのサポートが大いに子育てを助けてくれるのです。
我が家は、私が教職なので2ヶ月間の夏休みがあります。夫は、3週間の休みを7月に2週間、8月に1週間取り、我が家では2度に分けて家族でのバカンスを取ります。
6月は、息子は中学卒業の国家試験の勉強に励んでいました。試験が終わると今度は、母校のモンテッソーリの英語のサマースクールに参加したり、自由にのんびりしていました。
1年間がんばってお仕事や勉強に励んだ後のご褒美、それが休息のためのバカンスです。我が家は、毎年、トスカーナ地方の海辺の大自然で過ごしています。
朝、浜辺を裸足で散歩したり、きれいな貝殻を集めたり、読みたかった本を海辺のチェアで読んだり、プールで泳いだり、ワイナリー巡りもします。夜は、星もきれいに見えるので夜空を見上げて、流れ星を探すのが日課でした。
都会ではできない体験、学びを通じて、ゆったり目のリズムで心身共に緩み、スローダウンして、リラックスする。私にとって、内面から息を吹き返す貴重な時間です。
また家族(夫婦や子ども)とじっくり向き合い、長い会話も楽しめる幸せな時間でもあります。仕事を離れた自分でこの1年を振り返り、内省しながら…また英気を養うのです。
「二度とくりかえすことのない人生においては、勇敢にあらゆる可能性において生きることである。」どこで聞いた言葉だったのか、思い出せませんが、大好きな言葉です。
日本も夏休み真っ最中ですね。たくさん遊んで、楽しんで思い出あふれるよい休暇を!