第三回目の北イタリア・モンテッソーリ研修を終えて

ミラノより、こんにちは。

4月になりましたね!日本は、桜の満開の美しい時期でしょうか。 こちらは、昨晩からサマータイム導入となり、一時間ほど時計の針が先に進みました。ということは、これから少しずつ日照時間が長くなり、日差しも強くなってゆきます。周りは、もう夏のバカンスの話題で持ちきりです。楽しみが待っていると思うとワクワクドキドキしますね。

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先週、北イタリア・モンテッソーリ研修が無事、終わりました。第三回目になるこの研修は、日本のモンテッソーリの先生方のために私が提案させていただき、企画、調整、通訳、コーディネーションを務めます。

北イタリアの現場で日々、私がお世話になっているモンテッソーリアンの輪を日本のモンテッソーリの先生方に分かち合う目的で、4年前から年に一度のペースで計画、実行しています。 今回も参加者が14名。ミラノ市内と近郊のモンテッソーリスクールを幾つか視察し、子供たちとの文化交流を行いました。

私もそうなのですが、普段、誰でも自分の世界だけを見ていると視野が狭くなってしまうような時があります。ふと自分の現実を離れて、遠い異国へ出向き、モンテッソーリ発祥の地の精神文化や新鮮な風を肌で感じてみる、自分の目で見て、心で感じて、考えてみる、そんな古くて新しい価値に出会う原点回帰の旅。直観に導かれるのも時として、大切なのではないでしょうか。

最終日の夜には、皆でお食事をして体験の分かち合いをします。そこで私は、毎回のように、「二つの世界を結ぶ懸け橋になる」ことの意義を知るのです。皆さま、とても感動されていて、お一人お一人に昂りを感じました。やはり、「教育は、いかに本物に触れていけるか?」が大事なのだ!と改めて実感させられた一週間でした。

写真は、研修で訪れたコモ湖の「子どもの家」にて。給食が始まる様子です。カメリエレ(ウェイター)係の子どもたちが次々にクラスから出て来てテーブルセッテイングの準備をしていきます。本物の陶器を使い、真ん中にはろうそくと季節のお花が飾られています。まるで魔法の国のレストランのよう。

まさしくここは、「子どもの家」。子供たちが自分たちで率先して、お昼の準備を進めていくのです。キッチンからは、とても美味しそうな香りが・・・。窓からは、北イタリアの宝石と呼ばれるコモ湖が見渡され、何とも平和で美しい光景です。

ちなみにこの日のメニューは、以下の通り。

一皿目がジェノベーゼのパスタ。二皿目がミラノカツレツとポテトとニンジンの温野菜。ドルチェは、ケーキでした。誕生日の子のために学校がケーキを焼くのです。 ゆっくりじっくり・・・。

コモ湖が見渡せる「子どもの家」のお庭より

子供たちは、1時間もの時間をかけて会話を楽しみながら、美味しそうに食べています。イタリアの子どもの食べる量の多さに日本の先生方は驚かれていたようです。食は、文化そのものですね。

イタリア人は、食事の時間をとても大切にし、会話を楽しみ、イタリアでは食を中心に暮らしが回っているといっても過言ではありません。子どもたちのテーブルにもちゃんとその文化が根付いています。

さて、この研修の最大の魅力は、一般では入っていけないようなイタリアのモンテッソーリの現場を体験できることです。案内人は、私です。

ロジスティクスは、《イタリアざんまいツアー》でおなじみの姉がローマからバスの手配など全てのロジを調整してくれて、レストラン関係は、グルメに誰よりも詳しいプロのコンセルジュの夫が協力してくれました。

まさに家族総動員でのコラボで成り立った企画です。改めて、姉妹でイタリアに暮らしていることを有り難く感じます。それぞれにちからがあって、使命がある。もちろん、市内観光の部分は、信頼するプロのミラノ公認のガイドさんにお任せしました。

私は、専属通訳兼コーディネーターとしてミラノ市内をはじめ、上記のコモ湖やベルガモとかけ巡りました。行く所々であふれる笑顔で迎え入れられて、たくさんのアモーレ♡を受け取り、大歓迎を受けました。同じ方向性を目指すもの同志の心と心の出会いそのものでした。

ベルガモのチッタ・アルタから見下ろす美しいパノラマ。晴れている日にはミラノまで見渡せます。

最後のベルガモでは、AMIトレーナであるバイバ・グラッチーニ先生の素晴らしい講義を受けました。レクチャーの逐次通訳をしながら、改めてモンテッソーリ・メソッドの奥行きの深さに私も涙が出そうな場面があり、その哲学の神髄の揺るぎない強さと普遍性に心触れました。

よい意味で「脳に隕石が落ちるほどの衝撃を受けた」と言われた参加者の方も。そんな密度の濃い、余計なものが何もないシンプルで美しい《ホンモノ》の迫力と美意識、厳しさ、優しさの詰まった素晴らしい出会いとの学びに出会える旅でした。それぞれに幸せな時間だったと思います。 願わくば、参加者のお一人一人が日本にこれらすべての感動を持ち帰り、目の前の子どもたちと向き合っていく中で次に繋げていってもらえたら・・・。きっと、未来は、明るいはず。

そもそも教育とは、環境との関係作りであり、環境を作るのは、教師(大人) そのものだから。そんな小さな変化を生み出して積み重ねていけたら・・・。きっと、希望の光で照らされる!そう想像するだけで、嬉しい予感に満たされます。

ちょうど同じ時期に、息子は修学旅行でスロベニアに行っていました。グループが帰国した日今度は、息子が帰ってくるので、ベルガモから持ち帰ったUovo di Pasqua(イースターエッグのチョコレート)をリビングに飾りました。

「ママ!ミラノに帰ったら美味しいお寿司が食べたい!」という本人のリクエストに答えて、お土産に頂いていた鰻御飯も添えて、飛び切り美味しい夕飯を用意して笑顔で迎えました。母親業にもまた大きな喜びがあります。

ここで一つ大きなお仕事が終わったので、安堵感もあり、ホッとしています。ここから私も次のテーマに向けて、前進していきます。深い喜びの内に「集中力」を欠くことのないよう、本質を汲み取り、優先順位を決めて、大切なことを成し遂げたいと思っています。

つまるところ、人生とは自らの使命に出会っていく道のりなのだと実感しています。すべてが予想以上の反響で大きな感動を伴い、幕を閉じたことに感謝です。達成感と疲労から来る消耗の間で・・・。戻ってきたいつものミラノの日常の静かな週末に、嬉しい春の到来です。

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