夏休みのイタリア、自然のアートと子供たち

折り紙ミラノより、残暑お見舞い申し上げます。

今年の夏は、東京ではオリンピックがありましたね!一時はどうなるものかと思いましたが、実際に始まってみれば、世界のトップアストリートたちの輝かしい姿に釘付けで度々、感動させられました。

未だにコロナの影響で不安も尽きない社会ですが、もはやワクチン接種と未知のウイルスとの競争です。イタリアからも、最後までオリンピックが安心で安全なものとなりますように!と日々願っていました。

さて、随分、ご無沙汰しておりました。春にワクチン接種を終えてから、あっという間に時が過ぎ去り、学年末になり、夏ももう終盤を迎えました。

ケニヤ
ケニヤの子供たちから送られてきた写真「Aika先生」と書かれていました!

今年は我が校のPTAを代表する父兄たちがアフリカに寄付をして、机や椅子をセットでケニアに送りました。ケニヤの子どもたちから贈られて来た写真を私はリビングに飾っています。

大変な一年でしたが、アフリカの大地の見知らぬ子どもたちの未来に教育という形で貢献できたことの喜びが一年の疲れを慰めてくれたのでした。

こんなにも先の見通しが立てられない中で、自分なりに適応と調整を繰り返し、与えられた状況を受け入れて、それでも生き抜くぞ!というサバイバル精神や逆境を乗り越える力、更に言えば「心のレジリエンス」を得た年だったのですから。

個人的にはよりシンプルに生きるようになりました。大切なものだけに優先順位を置き、本質を汲み取りながら、丁寧に積み重ねる。それだけでいいのです。

 

ガルダ湖
ガルダ湖のほとりを家族で散歩しました。

現在、イタリアは8月中盤でまだまだ夏のバカンスの真っ只中です。オンとオフの切り替えも、大事ですね!

私たち家族も、7月後半を「北イタリアの宝石」と呼ばれるガルダ湖で自然に触れて過ごし、その後はローマで姉家族と一週間過ごしました。姉家族とは、同じイタリアに住んでいるとは言え、コロナ禍でまさに1年半ぶりの再会でした。

姉家族とは、ローマの家で数日過ごした後、ローマ郊外の田舎「カプラニカ」に彼らが所有するカントリーハウスにて、親族一同で集まりました。

朝から晩まで親戚大勢で食卓を囲み、とても賑やかな日々でした。そして、大自然の中でゆったりとした時間が流れる中、朝から皆で広大な畑のじゃがいも掘りをしたり、近くの湖で泳いだり、サイクリングをしたり、イタリア流のヴァカンスを思いっきり満喫しました。

葉っぱのアートまた、食後には、お庭にある多様性ある花や草や松ぼっくりなどを親戚の子供達と一緒に集めて、植物でアート体験をしました。

天然石
天然石の名称カード

この半年の過去を振り返りながら、日記のようにもう少しだけ綴って行きたいと思います。

三学期の子どもたちは、興味も様々な展開を見せてくれました。異なる葉を仕分けしてマッチングする子ども。天然石に興味を示し、自分で小冊子まで作り上げた男の子も!

クラス最後の日には、国旗の折り鶴で平和の歌を歌いました。そこで私は改めて、再確認しました。モンテッソーリ「子供の家」というのは、子どもが幸せになる場所なのだ!ということを。

今年はイタリアではロックダウン(封鎖)も二回あり、綱渡りのような一年でした。それでも、私たちの子供の家では、陽性者を一人と出さずに無事に終了することができました。

最後は子どもたちも眩しいほどに輝いていました。どの子どもも集中力を見せて、特に年長さんたちはそれぞれのペースで素晴らしい3年間の仕上げを立派に完成できました。

人の成長に大切な基礎の一部に貢献できる幸せを想い、一年の幕を閉じました。教師冥利に尽きる!と言えるほど、平和で穏やかな時間を過ごせたことに感謝の気持ちがあふれます。

家庭の友
「家庭の友」ミラノから見たモンテッソーリ教育

最後に、日本の母から送られてきた写真をシェアします。私が連載を担当させて頂いている雑誌「家庭の友」の広告です。来年度も引き続き、イタリアから執筆活動を続けます!

また、一年限定で始めた私のオンラインサロンも後半期に入り、メンバーの方々との交流も深まり、充実期に差し掛かっています。(いよいよ12月が第一期の最後の月となります!)

生きてると沢山の出会いがあり、全ては学びです。ライフワークであるモンテッソーリの仕事を通じて、私はこれからも心のままに愛を循環させていきたいなと思います。

皆さまもどうか素敵な残暑をお過ごしくださいね!

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