第5回北イタリアモンテッソーリ研修旅行を終えて。終わりと始まりの間で。
遅ればせながら、新年のご挨拶を致します。明けましておめでとうございます。
1月も残り僅かになり、新しい年が始まるドキドキと新年早々ショッキングなニュースに心を痛めた2024年の幕開けでしたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私は年末に最愛のCecilia先生をお見送りすることになり、新年早々お葬式に参列をして最後のお別れを致しました。こんなにも悲しい突然の予期せぬお別れにショックがとても大きかったのです。
私はイタリア国立モンテッソーリ協会のトレーナーであるCecilia先生とミラノで長年一緒に仕事をしてきました。2019年の春には、一緒に来日して、横浜を始めとし静岡、広島、福岡を巡り、九州では180人ものモンテッソーリアンが集った講演会の通訳を担当しました。
ミラノで私を導き、支え、大変お世話になった心から信頼と尊敬をする大好きな先生でした。何度もプラダ財団のあるカフェでお茶をしながら、私自身の今後についてもたくさんアドバイスを頂きました。感謝しかありません。
お葬式の日、北イタリア中のモンテッソーリアンや大勢の家族、子どもたちが教会に集まりました。私は先生から受けた全てをこれからの自分自身の光りと力にして、世界に還していこうと思います。このご縁は一生忘れません。
私たちの人生は、この地上で与えられた時間そのものなのです。与えられた使命を全うすることが何よりの今後のトップ優先順位だとも言えるでしょう。そのようなことを思った新年の始まりでした。
先週、私は日本からの13名の保育者の先生方たちのために北イタリアでモンテッソーリ研修ツアーを企画の上、ご案内しました。ミラノ、コモ湖、ベルガモと訪れた先々で、私たちは温かく迎えられ、私も通訳をしながら何度も心が熱くなりました。
それぞれの場所には、私たちがこれまで知ることのなかった特別なマリア・モンテッソーリの思い出や歴史が共有されていました。言葉では言い尽くせない感動のシャワーを浴びて、イタリアらしい豊かさや奥深さを感じました。まさに唯一無二の大切な思い出になりました。
今回のツアーでの様々な出会いを通して、私は内に深い感動を覚え…ますます感謝の気持ちが高まり、今、大きな満足感と共に今回の研修旅行を無事に終えてホッとしています。
そして、一連の新しいつながり、すべての協力者たち、AMI 及びに Opera のトレーナーズ、アトリエリスタ、常に私を励まして、支えてくれた家族や仲間に感謝しています。
一つの世界。一つのファミリア。未来に残したい価値がまた増えた気がするような、そんな幸せな時間でした💗 日本からの素敵なお土産も参加者の方々からたくさん頂き、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
私の元に(現時点では、募集はありませんが…)オンラインサロンへの参加希望やイタリアでのモンテッソーリ教育について、お問い合わせが幾つか届いています。
今回、4年ぶりにリアルな研修をして感じたのは、やはり本物に出会い、美に触れる体験は何事にも変えがたい価値があり、私はメッセンジャーのように2つの異なる世界をつなげていきたいということでした。真の学びや成長は、心の糧であり、仲間がいれば孤独ではありません。何故ならば、お互いに語り合い、励まし合って、共に支え合いながらより大きなビジョンに向かって前進できるからです。
今後、そのようなコミュニティーの場を提供できたらどんなに素敵だろう、と考えただけで、ドキドキしますし、これから構想を練っていきたいと思います。私らしい、私にしかできない方法で… 日本や世界のモンテッソーリアンを支えて、共により大きな人類の精神の向上に貢献できたら幸せだなと心より思います。
皆さまの2024年はどのような年になるのでしょう?折しも、私は辰年生まれです。今年は勇気を出して次のステップへの一歩を踏み出し、願わくば、天に舞う辰のように…軽やかに空を超えて、大切なメッセージを必要とされる場所に運べますように… 。先ずは、自分自身を調整し、大切なことに集中していきたいと思います。
それが私が尊敬する恩師たちやイタリアで出逢えた唯一無二の愛弟子たち、永久の眠りにつかれたCecilia先生への私ができる最大の恩返しだと感じます。
辰は十二支の中でも唯一、架空の生き物で左手に虹色の光の珠を持っているそうです。変化は日々の丁寧な積み重ねが生み出すもの。モンテッソーリは実践ありき。子どもが導いてくれるのです。そのプロセスを信じることが大切だと思います。
今は、今回の第5回北イタリア、モンテッソーリ研修旅行を無事に大成功のうちに終え、ホッとしています。改めて、この企画を4年ぶりに実現できて本当に良かったなと思いました。イタリアの本物を見て、美に触れ、本質に出会うといった機会を参加者の方々に提供できて私自身も幸せでした。
本年度も引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。ミラノにて。