再度ロックダウンが始まったミラノより

ミラノより、こんにちは。日本も秋が深まる頃でしょうか。

イタリアは再び、ロックダウン（都市封鎖）となりました。でも、今回は春のような厳しい全国一律的な封鎖ではありません。新型コロナウイルスの感染の規模が州によってかなり異なるため、全国の州が赤と黄色とオレンジの三色に分けられ、感染蔓延の状況に応じてそれぞれレべル分けされています。

ここミラノは、一番蔓延度の高いとされるレッドゾーンに指定されたため、スーパーマーケットや薬局や学校を除くすべてのお店や美術館、劇場、映画館などが閉じられました。レストランやバールも持ち帰りのみのようです。通常であれば、クリスマスのイルミネーションの飾りが街中に点灯され、ショーウィンドウを眺めるだけでも心が躍る季節ですが・・・あいにく今年は、外出にも自己申告書が必要とされて、全く空気が違います。

そんな中、学校は保育園や幼稚園を初め、小学校と中学１年生まで対面授業が行われています。中学2年生から上の高校、大学はすべてオンライン授業です。とは言え、私たちの学校にも第二波が押し寄せて来ており、一人でも感染者が出たら二週間の検疫期間を設けることが義務付けられているので、小学校の一クラスは封鎖しています。

そのような状況では、一日一日が基調で尊いものです。「明日はないかもしれない。」そのような緊張感が体中を走ります。ただでさえ、気温が下がり、風邪も流行る時期です。子どもたちもお休みが多く、その都度に大丈夫だろうか？と心配になります。

こういう状況を乗り切るためには、栄養をたっぷり取って、睡眠を多く取り、何か集中するものが一つでもあると心救われる気がします。

私は、アロマセラピーや料理、お菓子作りや写真が好きなので、週末は市場で旬の食材をそろえて、キッチンにこもり調理をしたり、家の裏にある運河沿いを歩いて夕日を撮影したり、ちょっとした日常の中の一息つける時間に癒されています。

 

この時期、私の担当するクラスの季節のテーブルは、紅葉の葉っぱにあふれています。

学校の庭にもみじの木があるのですが、お庭で色のグラデーションの美しさに感動した5歳の女の子がいました。

子どもたちとの日々は、新しい発見にあふれていて、一瞬でも第二波の現実を忘れさせてくれます。自然界にあるものをモンテッソーリ教具とリンクしていく、その架け橋がモンテッソーリ教師の仕事です。

今年も、あっという間に残り僅かになりましたね。正直なところ、全く予期せぬところに連れ出された気分です。

自分自身の価値観を振り返り、本質に立ち返る。新しい生き方、働き方、在り方を模索しながら、NEW NORMAL な現実にうまく適応していく。そのような体験を今、世界中で誰もがしているのではないでしょうか。

あと残りの一か月、先ずは、健康で在ることを優先順位のトップに挙げて、温かい気持ちで過ごせるように願うばかりです。

また、今日は一つ嬉しいお知らせがあります！

12月22日（火）に、新たな試みとして、オンラインサロンをスタートさせる予定です。習い事感覚で、皆でチャレンジしながら支え合うことを目的とした、全く新しい形のモンテッソーリのコミュニティー「心のコンパス」です。

「0歳～6歳までのお子さんとの関わり方を深く知りたい。」

「モンテッソーリ教育の家庭での実践について実用的なアドバイスが欲しい。」

「自己流で身振り手振りでやっているけど、これでいいのかな？」

と自己流の子育てに疑問や不安を持っている方向けのコミュニティです。

私が運営側と協力しながら、様々なコンテンツを通して皆さんと積極的に関わっていきます。子どもの成長は早いもので、今必要なものを与え、成長を見守り、大切にしたいものを一緒に育んでいくしかありません。大人になってからでは遅いのです。

ですので、お子さんと一緒に、自分も成長し、モンテッソーリ教育について一緒に理解を深めていける、新しい時代のコミュニティを作りたいと思っています。私自身もどんどんチャレンジをしていきます！そして長年実践の場で培ってきた知識を皆さんと共有していきます。

オンラインサロン「心のコンパス」の詳細は、再度こちらのブログで紹介します。募集開始の案内も現在作成中ですので、楽しみにしていてくださいね。ぜひ皆さんのご参加をお待ちしています。