「モンテッソーリ教育の基本」オンラインセミナーを終えて

秋の深まるミラノより、こんにちは。

このブログを書いている今、ミラノは雨が降っています。雨が降るたびに気温が下がり、落ち葉が路上に増えていきます。こちらは、いよいよ先日サマータイムが終わり、冬時間に突入しました。これで一時間、日が暮れる時間が早くなります。

元気に新学期を迎えたのも束の間、イタリアでは今秋に入り、コロナウイルスの第二波が押し寄せてきています。突然、新規感染者が増え始めて、ついにミラノのあるロンバルディア州は夜間外出禁止令が出され、高校においてはオンライン授業に移行となりました。

そんな中、緊迫感を感じる日々を過ごしています。でも、子どもたちとの時間は穏やかで平和なもの。愛にあふれていて、子どもの仕事でよかったな、としみじみ感じる今日この頃です。皆さんの住んでいる国では、どのような秋を過ごされていますか。

さて、今回は嬉しい報告があります！先週末、10月17日（土）に行われたアサヒトラベル主催の私のオンラインセミナーは、100名を超える大勢の参加者の皆さまをお迎えして、大成功に終わりました。当初は、60名をマックスに想定していたのですが、予想を大きく上回る方々に想いが届き、本当に嬉しく思っています。

中にはお母さま方を含めて、保育者、教育者の方々、そして下は保育園から上は大学まで、実際に教育に携わる方々もいらっしゃいました。それぞれの立場にて今現在皆さまの置かれた場所で、このセミナーが心に届き、何かしらヒントを拾っていただけたのであれば幸いです。

コロナ渦で世界中が大きな渦に巻き込まれてしまったかのような、どこか定まらないに新しい日常が繰り広げられていきますが・・・こうやって空を超えて、遠くても一瞬でつながることができる時代を恵まれているなと思います。そして、モンテッソーリの歴史をはじめ、実践や家庭でのポイントなど、限られた時間でしたが、私なりにモンテッソーリ教育のエッセンスをお伝え出来たと思います。

オンラインセミナーの最後、質疑応答の時間では、時間の関係で最後の２問が未回答のままになってしまいました。非常に残念だというお声が多く届きましたので、この２問につきましては、今週末に録画をしまして来週以降、参加者の皆さまに配信する方向で準備を進めています。もうしばらくお待ちください。

また、回数を分けてもっと受けたい！もっと話が聞きたい！という嬉しいメッセージもたくさん届いています。今回のセミナーは初の試みでしたが、実際にやってみてオンライン上で皆さまと直に出会える感動も味わいました。更に終わってみて、たくさん新しいアイデアも浮かびました。またこのような機会があれば、是非、企画をしたいと前向きに考えています。

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そして、セミナー終了後には、本当にたくさんのご感想を頂きました。頂いたアンケートにはすべて目を通しています。中にはレッジョエミリアやアドラー心理学、モンテッソーリの大地の子プログラム、その他、質疑応答では収まらないと思われる非常に大きなテーマに関する質問もいくつか頂いています。これらに関しては、背景も含めますと手短にはならないと予想されます。そのような理由から長いお話になりますので、時を改めて、私自身も学びを深めて次回へつなげたらと思います。ご理解いただけましたら幸いです。

最後に私の大好きな「お仕事をする子どもの手の写真」を添えます。子どもは自らの心で感じて、手を使い、教具に触れて、頭でそのアイデアを形成します。その瞬間の集中の尊いこと、ここに、まさに「人間の知性」があります。その知性へ対する尊敬あるアプローチ、それがモンテッソーリ教育の精神です。

マリア・モンテッソーリ博士は、『手は人間の知性の道具である』と言いました。今日も明日も私たちは、その目撃者です。であれば、子どもたちのよき理解者となり、心から信頼を寄せる仲間で在ること。時として、まだ理解されぬ子どもたちの良き通訳者でありたいと思います。

ご参加いただいた皆さま、そして、アサヒトラベルのスタッフの皆さま、どうもありがとうございました！この場を借りて、皆さまに改めて感謝を捧げます。