第56回モンテッソーリ全国大会(学会) での講演を終えて
☘️お知らせ☘️
残暑お見舞い申し上げます!皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
久しぶりのブログになりましたが、私は元気にしています。この夏は息子と5年ぶりに日本へ里帰りをしました。現在は、既にイタリアに戻り、コモ湖の畔で家族でゆっくり休養中です。
今回の一時帰国では、8/1~ 8/3に福岡で行われた日本モンテッソーリ協会主宰の第56回モンテッソーリ全国大会(学会) にて、フィナーレの特別講演をさせていただきました。
本当ならば、私はその場にCecilia Quagliana先生の通訳として立つはずでしたが、天国に召された先生の代わりに私が代役をすることになり、ドキドキした気持ちで当日を迎えました。
当日、実に大勢の方々が参加される中での講演はいささか緊張しましたが、親愛なる同志の最後のメッセージを確かに日本のモンテッソーリアンの皆さまへお届けすることができました。
私がプロローグのテーマに選んだのは、水滴のイメージでした。「一粒の水滴」が水面に落ちれば、波紋が広がるように..、大河を包容した一滴であり、やがて海につながる。それほど小さなシンプルなことが大事だと思うのです。
同時にモンテッソーリ教育に携わるということは、自らが一粒の水滴の雫のような存在だとしても…目の前の子どもには大きな影響力があるということを表したいと感じました。
途中、前列の方々を見ましたら、皆さん涙を流されており…私はもらい泣きをしてはいけない!と前を見ないようにしたほど、熱い想いは伝達したようで光栄でした。
私自身も心があふれましたし、何よりも達成感がありました。天国の先生も微笑まれていると思うと安堵感に包まれます。代役ですから、私自身の想いはそっと横に置きました。今回、私はCecilia先生の遺言を伝えるためのメッセンジャー(声)となり、その使命を全うできた気がします。
今回、感じたのは心から心へのメッセージは伝わるということ。先ずは、自分自身が深く感動していることをベースにお話を構成して…
私が魂を鷲掴みにされたように感じた愛弟子たちとの出会いや死別を乗り越えて、それらの実体験の数々が今度は言葉に表現することにより、より迫力を持つ言霊となり、聞く人の心に触れるというような… 連鎖でした。
後ほど知ったのですが、当日、朝早くから一番前に座るために並ばれた方々もいらっしゃって、今年、イタリアでの研修に参加された方々より最後に頂きました美しいお花のブーケも… とても嬉しかったです。
また大会に参加され、講演を聞かれた皆さまのアンケートのご感想も次々にミラノまで届き始めており、今後の参考のために一つ一つ丁寧に読ませて頂きたく思います。温かい励ましのお言葉や心に触れるメッセージに心から感謝をいたします。
最後に…今回、母が長年の園長職を退き、大会の運営実行委員長を務める中で私がお話をすることになったのも不思議なご縁を感じました。
イタリアという国には、綿貫家はモンテッソーリを通じた深い絆があります。母子で忘れられない想い出がまた一つ増えたことも私にとっては掛け替えのないギフトとなりました。
そして、祖母から譲り受けたクリスタルのネックレスが私のお守りでした。
そして、大会では沢山の懐かしい方々との嬉しい再会があり、東京国際コースのトレーナーの三浦勢津子先生(写真)や講演の初めにステキな紹介をしてくださった尊敬する野村みどり先生、また最後まで惜しまないサポートや励ましを与えてくださった大濠聖母幼稚園の先生方にも感謝を捧げます。
来年は横浜での第57回のモンテッソーリ大会でお話をさせて頂くことになりました。またここから前進して、新たなステージで皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
大きなエネルギーの動いた夏でした。この場を借りて、本当にどうもありがとうございました。
感謝を込めて。